誹謗中傷を受けたとき、まずはどうすればいいのでしょうか?
すべきことやできる対策はどのようなことがあるでしょうか?
すべきことは、そのときの状況やご本人の希望によっても変わってきますが
- 身近な人、専門家に相談する
- 相手にしない
- SNSや掲示板を見ない・やめる
- 証拠を収集しておく
- 掲示板やSNSの運営会社に削除要請をする
などが挙げられます。
すべきこと1
身近な人、専門家に相談する
まずは、誰かに相談してください。
普通の人であれば、誹謗中傷を受けたときの経験や知識が十分!なんて人はおりません。家族など身近に相談出来る人がいる場合、そうした人に相談できることはとても重要です。もし、そういった人がいない場合は専門家に相談してください。
何よりも「聞いてもらう」ということ自体が大切です。
誹謗中傷を受けているあなたが間違っているのではなく、誹謗中傷している人が悪いのです。
しかし、誹謗中傷を受けると
「自分がされている事が客観的にどれくらいの状況なのか」
「何をどうしていくのが良いか」
といったことも一人では判断しづらくなります。誰かに相談することで、冷静に判断することができるようになります。
「恥ずかしくて人に相談出来ない」「どうすればいいかのより良い判断をしたい」という場合は、専門家が相談に乗ってくれます。
より的確に判断出来るようになるだけでなく、何もするつもりはなくても専門家に話を聞いてもらうだけでもきっと意味があります。
また、専門家であれば、豊富な知識や経験をあなたに授けてくれるだけでなく、誹謗中傷をされているサイトに削除依頼などもしてくれます。
一人で苦しむ前にまずは、身近な人または専門家にご相談ください。
主な相談先例
すべきこと2
相手にしない
「どうしても許せないからこれだけは言っておこう」
「こちらがこれだけ正しい事を言えばきっと相手も少しは分かってくれるはず」
誹謗中傷を受けると、つい加害者を相手にしてしまいがちです。
お気持ちは重々承知しますが、「相手にする」という行為は全くおすすめできません。
それらは加害者を楽しませてしまうだけ、助長させてしまうだけで逆効果になってしまいます。100%正しいことを伝えたとしても、加害者にとっては正論など関係ない場合がほとんどです。
中途半端に相手にするのではなく、一度落ち着いて専門家を入れて一気に大きな力で対処することをおすすめします。
すべきこと3
SNSや掲示板を見ない・やめる
「現状されてしまった誹謗中傷はもういいので、これ以上誹謗中傷が発展しさえしなければいい」という場合であれば、「SNS等を見ない、やめる」ことをおすすめします。
加害者は、「反応があるから」「ストレス発散出来るから」などなど大した意味もなく誹謗中傷している事がほとんどです。 あなたが相手にしないことが分かれば加害者も、興味を失っていく場合が多くあります。
自分が冷静になるためにも、一度その場から離れるようにして下さい。
すべきこと4
証拠を収集しておく
「個人で削除依頼しても、各相談センターを通しても削除されなかったので、より可能性が高い訴訟をおこそうと思った」
「最初は事態が収まりさえすればいいと思っていたが、収まる気配がなく時と共に悪化しているので訴えることにした」
「やはりどうしても相手を許せなくなった」
「他の誰かが同じ目に会わない為にも訴訟しようと考えるようになった」
など、はじめの頃は訴訟まで考えていなくても、後になって訴訟を必要とするケースは多々あります。
そうしたいざというときのためにも、必ず当初から証拠だけは集める癖をつけておいてください。
それらの証拠はいざというときに重要な役割を果たすだけでなく、実際には加害者に対して何もしなかったとしても 「これだけ証拠を既に集めているんだ」 という事実がご自身の心のゆとりのためにもきっと役立つことと思われます。
集めておくべき具体的なこと
- 誹謗中傷された書き込みなど、該当する画面をスクリーンショットして保存しておく
(画像を保存する際は、その書き込み日時をメモしたり、カレンダーも表示させて一緒にスクリーンショットなどにより保存しておく 。) - 該当する画面のURL情報を保存しておく
- その他、相手に繋がる何か情報があればそれらの保存
(サイトによっては、IPアドレスなどの情報を表示できる場合があります。そうした相手に繋がる情報も保存しておくに越したことはありません。)
すべきこと5
掲示板やSNSの運営会社に削除依頼をする
「おおごとにはしたくないが、誹謗中傷コメントや投稿などの削除だけはしたい」 という方は、まずは対象となるコメントや書き込みがされている運営サイトに削除依頼をしてください。
表現の自由の観点によって、削除依頼をしても断られることの方が一般的ですので、「削除されないのであれば訴訟も考えている」などと本気度を伝えることも大切かもしれません。
以上が誹謗中傷を受けたときにすべきことや対策となります。
訴訟を含めた相談報告をご希望の方は、「誹謗中傷の悩みを伝える」からご報告ください。